今、スーパーには、外国産や国産の缶詰が、たくさんの種類とともに並んでいます。今回は、家庭でもお馴染みの簡単に使えるタケノコの缶詰について比較しながら解説していきます。皆さんは、そもそもタケノコに「皮付き水煮」があることを知っていましたか。スーパーでは、皮なしのタケノコばかりを見かけますね。
では、まず、「皮付き」と「皮なし」の違いから解説しましょう。
目次
タケノコの皮付きと皮なしの違い
・皮付き:皮なしよりも、風味があり、全体的に柔らかい(柔らかさが均一)
→刺身・甘皮付きの煮物、皮なしと同様に調理できる
・皮なし:根に近い部分はしっかりした歯応えがあり、穂に向かうにつれ柔らかい
→筑前煮、八宝菜、筍ごはんやお味噌汁の具など
タケノコの皮つき水煮缶詰の消費期限と賞味期限
実は、タケノコの皮付き水煮缶詰は、外国産の物はなく、国産も市販されていません。
ホテル等を中心とした業務用製品となっています。(ただし真空袋詰めは市販されています。)
※引用文献:新商品化に向けた皮付き水煮タケノコ缶詰生産技術の開発
→研究年度:平成18年~20年
研究課題名:新商品化に向けた皮付き水煮タケノコ生産技術の確立
担 当:食品加工研究室 平田達哉・林業技術部 林業研究室 井上祐一
(現 林業技術部 緑化種苗課)
file:///C:/Users/Harumi.K/Desktop/H21-03.pdf
タケノコの皮なし水煮缶詰の消費期限と賞味期限
外国産と国産の消費期限
・外国産:缶を開けると酸化するので、タケノコを缶から出し、タケノコが被るくらいの水につけて、毎日、水を取り替えながら冷蔵庫の野菜室で1週間ほど
・国産:缶を開けると酸化するので、タケノコを缶から出し、タケノコが被るくらいの水につけて、毎日、水を交換しながら冷蔵庫の野菜室で1週間ほど
基本的に、国産も外国産も開封後の期限は同じです。ですが、もしも、酸っぱい臭いがしたり、ヌルヌルした時は、「まだ、大丈夫!」などと考えずに、処分してくださいね。
外国産と国産の賞味期限
・外国産:製造後3年程度・常温保存可(開封前)
・国産:2年間程度・常温で保存可 (開封前)
表示ラベルについて
たいていは、商品名の裏に、上から「名称」、「原材料」、「賞味期限」、「原産国」などと並んでいます。その原材料に注目してみましょう。
・外国産:(例1)タケノコ、水
(例2)タケノコ、塩、水、クエン酸
・・・など
・国産:(例1) タケノコ、pH調整剤(クエン酸)
(例2)タケノコ、水(湯)
・・・など
保存液(添加物)について
pH調整剤(クエン酸):食品の変質や変色を防いで菌の増殖を抑え、食品の腐敗を防ぎ、日持ちを良くする働きがある。外国産は、海外から入ってくるので、添加物(保存料)について、多少の不安がありましたが、シンプルに缶詰されていることが多いということが分かり、安心しましたね。
タケノコの水煮缶詰のまとめ
スーパーではタケノコの水煮は購入しますが、どうも缶詰には手を出し辛い気持ちがありました。「どうして?」と聞かれても、「缶詰は、中が見えないから何となく不安。」そう答えるでしょう。
ですが、今回こうして調べてみて、見慣れているタケノコの水煮も、缶詰と何ら変わりがなく、ただ見た目の形状が変わっただけだと思える様になりました。
また、水煮缶詰にする時には、水しか入っていないことが多い、これには、少々驚きました。皆さんも、これなら安心して購入できそうですよね。
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