皆さんは、「中国産」と聞いて、どんなことを思い浮かべますか。一般的にも、あまり良い言葉は思い浮かびませんよね。でも、「中国産」のことを、ちゃんと知れば、印象が変わったり、良いところも見えたりするかも知れません。そこで、「中国産」の食品について解説します。

消費期限 賞味期限 中国 表示

中国産の表示

①原産国や生産国の表示について

一般的には、「Made in China」と表示されていますが、珍しいところでは、「Made in PRC」と表示されているものがあります。それぞれの意味は、次の様になります。

・Made in China:中国製

・Made in PRC:中華人民共和国(英語表記で「People’s Republic of China」の頭文字)

②現在の「Made in China」と「Made in PRC」の区別

・Made in China:食品・衣類・スポーツ用品・乾電池・不織布マスク・ティッシュペーパーなど

・Made in PRC:衣類・家電・工具など

最近では、表示が混在して出回っています。なぜ、表示が混在しているのかについては、いつか解説することにしますが、私達が生きていく上で絶対に必要な食品について、「中国産」がどのように表示されているのか解説します。

「中国産」の表示ラベル

食品の裏を見ると、まず「名称」があり、下にいくと「消費期限」・「賞味期限」・「原産国」などと続きます。「原産国=中国産」の場合の「消費期限」・「賞味期限」は、どのようになっているのでしょう。

 

・消費期限:未開封のまま保存方法を守っても、この日までしか保存できません、の意味

開封したら、なるべく早く使い切りましょう(消費期限=賞味期限)

→商品にもよるが、保存は冷蔵庫で4~5日ほど、賞味期限内に使い切る

 

・賞味期限:未開封のまま保存方法を守った場合で、おおよそ3ヶ月~1年

→食品の前面の欄外に表示されている・食品により期限が異なる

 

・添加物について

(例1)甘栗:無着色・無加糖・保存料不使用

(例2)チョコレート:乳化剤・酸化防止剤(ビタミンE)

(例3)食肉製品:調味料(アミノ酸)・酸化防止剤(ビタミンC)・発色剤(亜硫酸Na)

・・・など

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「中国産」の冷凍食品の表示ラベル

スーパーには、大型の冷凍庫があり、冷凍食品がたくさん並んでいます。冷凍食品は、保存期間(賞味期限)が長いので、ストックするにはとても重宝します。その中で、「中国産」は、冷凍ギョーザや冷凍のお好み焼きなどの冷凍総菜と、冷凍フライなどが目立って多いです。

 

・消費期限:未開封であっても、食品は劣化します。賞味期限内に使い切りましょう。使った残りは、素早く冷凍庫に戻して、一ヶ月ほど保存が可能です。

→商品にもよるが、保存方法を守りながら賞味期限内に使い切りましょう。

 

・賞味期限:未開封のまま保存方法を守った場合で、おおよそ6ヶ月~1年ほどです。開封した場合は、「消費期限」と同じ扱いになります。

 

・添加物について

(例1)冷凍中華まん:調味料(アミノ酸)

(例2)冷凍筑前煮:無添加

(例3)冷凍ぎょうざ:調味料(アミノ酸・核酸)・ソルビトール・乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル)

・・・など

 

・各添加物の意味

1)乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル):水と油を均一に混ぜ合わせる

→ショ糖脂肪酸エステルを多量に摂取すると下痢を起こすことがある

添加物程度なら、多量に摂取することはないので下痢の心配はする必要はなさそう

 

2)酸化防止剤(ビタミンE):油などの酸化を防ぎ保存性を良くする

→物内に存在し、種子などの油脂成分の不必要な酸化を防いでいるビタミン

 

3)調味料(アミノ酸):代表的なアミノ酸系調味料であるL-グルタミン酸ナトリウムは昆布のうま味成分

 

4)酸化防止剤(ビタミンC):水に溶け易く酸性で強い還元作用あり

褐変、変色、風味の劣化などを防止

酸味料や保存料

 

5)発色剤(亜硫酸Na):食肉製品を鮮赤色に保たせる効果

アスコルビン酸などの発色補助剤と併用されることが多い

ボツリヌス菌の繁殖を抑える効果があり、食肉製品の色調・風味を改善

 

6)調味料(アミノ酸・核酸):かつお節・煮干・肉などに含まれる旨味成分と椎茸の旨味成分など

 

7)ソルビトール:「ソルビット」のことで、甘みをつける甘味料・細菌を抑える保存料

→化粧品などでは肌の保湿性を高めたり、医薬品としても使用

 

一部ですが、添加物の解説をしました。良い働きとそうでない働きがありますが、日本で認められて流通している添加物です。今後、これらを踏まえて商品ラベルを見てみると、自分なりの基準が確立できたり、発見があるかも知れません。

まとめ

「中国産」の商品は、私達の生活にたくさん入ってきています。ですが、そのほとんどが入国の際に厳しい検査を受けます。また、「原産国=中国」であっても「加工=日本」、もしくは「加工=他国(中国以外の国)」と表示ラベルに書かれていることがあります。

日本の添加物の基準は厳しく、食品には最低限の使用となっています。ですが、やはり添加物が気になる方は、表示ラベルをよく確認して購入することをお勧めします。

そして、どんな食品も、「冷凍していれば、大丈夫。」などと過信ぜず、開封後は、早く使い切り、保存中も異変を感じたら、惜しまず処分した方が安全です。この点では、国産も、中国産も同じだということを忘れないでくださいね。

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