10賞味期限や消費期限の表示は、
その食品を作った人の「魂の叫び」みたいなものです。
「この日までに食べてくれ、飲んでくれ!」
「その方が美味しいんだから!」という気合がこもっています。
ところが、飲料メーカーなどに多く寄せられる質問は、
「賞味期限が表示されている場所や、賞味期限の見方がわからない」。
賞味期限を手際よく読み取るには、どうすればよいのでしょうか?
賞味期限を見るには、商品のどの場所を探せばいい?
賞味期限などが表示されている場所は、
缶やペットボトルなど、容器の種類によります。
例外はありますが、どのメーカーでもだいたい同じです。
缶飲料なら、開封する面の反対側、缶の底です。
缶の底の中央に「2018年8月8日」「18.8.8」などの形式で、
日づけが書かれています。
ボトル缶入りの飲料や、ペットボトルの場合は、
キャップや、キャップの周囲をチェックしてください。
キャップの周囲をぐるりとまわるように、
「2018年8月」「18.8.8」などが書かれています。
牛乳などの紙パックは、容器の上部をチェックすると見つかります。
小型でストローを差し込むパックの場合は、ストロー口の近くです。
食品など他の容器の場合は、
バーコードの近くに書かれていることが多いようです。
バーコード付近に表示がない場合は、商品の表面を見てください。
見やすさを優先するため、商品の表面やど真ん中に
目立つように書いてあることもあるからです。
賞味期限はなぜ、そこに書いてあるのか?
賞味期限の表示場所は、容器の形状によってさまざまです。
「どんな商品も、賞味期限の表示は右上!」とか、
一律に決まっていれば見つけやすいのですが、
「この容器のこの場所に、こういうプリントをしたい!」と考えたとき、
それができる機械を設計するのは、たいへんなことらしいのです。
たとえば、ペットボトルのキャップの周囲の日づけのプリント。
今ではすっかりおなじみですが、
あれをプリントできる機械の開発は大事件だったようで、
「こういうプリントが可能になった!」という感じの報道がされていました。
いろんな容器にいろんな表示がされていますが、
すべて「そういう印刷ができる機械を開発した誰か」がいるはずなのです。
賞味期限は「魂の叫び」?
食品や飲料の賞味期限は、製造した人の魂の叫びです。
一つの食品や飲料が作られるまで、
製造会社は材料を吟味したり、製造工場を建てたり、
その工場での作業の手順を工夫したり、
製造した商品を販売場所に運ぶ手配をしたり・・・
ここには書ききれないくらい、ありとあらゆる努力をしますが、
賞味期限をスルーすると、その努力がすべて無駄になります。
「賞味期限を1日すぎたけど、食べていい?」とか聞かれますが、
聞かれた方は食べてほしいし、一番美味しいトコはそーじゃないし、
板ばさみになってしまって、わりとせつないのです。
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