私たちが日頃スーパーなどで購入するすべての加工食品には、
消費期限又は賞味期限のどちらかの表示が、
食品表示法(以前は食品衛生法でした)で定められています。
では、みなさんはこの「消費期限」と「賞味期限」の違いを正確に言えますか?
なんとなく分かっているような・・・いないような・・・という方が多いと思います。
そこで、今回はどうちがうのか、年月日の表示はどこにあるのか、
また期限の切れた食品はいつまで食べられるのかを調べてみたいと思います。
消費期限とは・・・
品質の劣化が早い加工食品(例:食肉・弁当・惣菜・調理パン・生菓子等)に表示されており、
食べても安全な期限を示しています。
ただし、未開封の状態で尚且つ表示されている方法により保存した場合を前提としています。
賞味期限とは・・・
品質の劣化が比較的遅くて、
ある程度保存がきく加工食品(例:缶詰・スナック菓子・即席めん等)に表示されており、
期限以内であれば、品質を保っており美味しく食べられるという期限を示しています。
ただし、この場合も未開封の状態で尚且つ表示されている方法により保存した場合を前提としています。
年月日の表示はどこにある?
消費期限、賞味期限の表示は、
「名称」や「原材料名」などの表示とともに一括表示の枠内もしくは、
枠外に記載されています。
枠外に記載されている場合は、「この面の上部に記載」や、
「枠外下部に記載」など多くの場合は具体的な場所も表示されています。
例えば・・・某有名お菓子を見ると、枠内には「賞味期限 表面に記載」とあり、
袋の表面に「賞味期限16.12.29」と共に、
「製造日16.8.29」の記載もありました。
表示の仕方も、16年8月29日のようなものや、
16.8.29のような数字の羅列のものもあります。
期限の切れた食品は、いつまで食べられる?
では、期限切れの食品は食べていいのでしょうか?
「賞味期限」は「美味しく食べられる期限」なので、
期限が過ぎたからと言ってすぐに食べられなくなるわけではありません。
スーパーでは、期限切れであることを表記すれば、
期限切れの食品を販売することもできるくらいですから、
そんなに日にちが経っていないものについては大丈夫でしょう。
ただし、もちろん保存状態によって品質は変わりますから、注意が必要です。
一方、「消費期限」は安全に食べられる期限ですので、期限切れのものはお勧めできません。
しかし、これも日付が変わったらすぐに腐るというわけではありません。
弁当やおにぎりなど、日付以外に時間も表示されていますが、
これも時間が過ぎたからと言ってすぐに腐るけではないので、
いずれも異臭がしないか、変色していないか等、自己責任において食べることはできます。
ただし、これも保存状態により品質は変わるので、気を付けましょう。
まとめ
消費期限は、安全に食べられる期限であり、賞味期限は、美味しく食べることが出来る期限です。
両者とも期限が切れて間もなく食べられなくなるわけではありません。
記載の保存方法を守った上で、消費できなかったものは、
自己責任において安全を正しく判断し消費することで、
今問題になっている「フードロス」を減らす一助となればいいなぁと思います。
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