卵を買う時って、パックに記載されている賞味期限の表示を見ますよね。
でも野菜の場合、見るのは袋に書かれた表示ではなく、野菜そのものだと思います。
傷んでいないか、くまなく確認してしまいますよね。
なぜ、卵には期限表示があるのに、お米や野菜には表示がないのでしょうか。
今日は、生鮮食品の賞味期限について解説していきたいと思います。
加工食品と生鮮食品
お惣菜や缶詰、パンなどの加工食品には、法律で賞味期限または消費期限の表示が義務付けられています。
ほかにも、原材料名やアレルギー表示、内容量など、よく見かける一般的な表示も全て、法律で表示が決められたもの。
しかし、お米や野菜、肉や魚などの生鮮食品と呼ばれるものには産地ぐらいしか書かれていないですよね。
生鮮食品には、その名称と産地だけが書かれていれば良いということになっています。
そのため、スーパーなどで買う際は、その食材そのものの鮮度や状態をよく見て購入する必要があるのです。
卵の賞味期限
卵は畜産物。生鮮食品の仲間ですよね。
しかし、卵に関しては賞味期限の表示が義務付けられています。
卵の賞味期限には「生で安心して食べられる期間」という意味があります。
これは、サルモネラ菌などの増殖による食中毒が心配されるため。
賞味期限を過ぎるとサルモネラ菌の増殖が進むため、生で食べることは控えましょう。
食べる時は、中までしっかり火が通るような加熱調理をしてくださいね。
ちなみに卵の賞味期限は保存温度によって大きく違ってきます。
夏場(27.5℃)なら採卵から16日以内、春や秋(22.5℃)なら25日以内、冬(10.0℃)なら57日以内となっています。
一般的に売られているものは、一番短い夏場に合わせて10日前後となっていることが多いですね。
米の賞味期限
お米には賞味期限の表示はありませんが、よく精米年月日が記載されていますよね。
期限に関しては、各家庭の保存状況によって違ってくるため、この精米年月日や産地を選ぶ基準にしてみましょう。
お米の保存は、基本的に冷暗所となっています。
直射日光のあたらない、涼しい場所ですね。
賞味期限表示はありませんが、一般的に美味しく食べられるとされているのは、
春~夏で1か月、秋~冬で2か月ほどとなっています。
お米で心配されるのは、カビや虫。食べる際はよく見てからにしてくださいね。
ちなみに虫対策として、トウガラシを入れるというのが有名です。
匂いが気になるなら、タッパーなどの密閉容器に入れても大丈夫なので、ぜひお試しください。
野菜の賞味期限
野菜も、基本的に賞味期限の表示はありません。
そのため、自分の目で見て、新鮮かどうか、傷んではいないかどうか確かめてから購入するようにしましょう。
ちなみに、漬物や切り干し大根など、野菜を加工して作られたものには、もちろん賞味期限表示があります。
ほかにも、サラダ用のカットされたミックス野菜にも表示があることはご存知でしょうか。
野菜をカットしただけでは期限は付かないのですが、ここで数種類ミックスすると、期限を記載しなくてはいけないそう。
キャベツの千切りは1種類だけなので賞味期限が付いていなかったりと、少しややこしいですね。
まとめ
農産物や畜産物などの生鮮食品には、法律で賞味期限の記載はしなくても良いと決められています。
これらを買う時は、自分の目で見て、そして生産者への信用が大切になってきますね。
ただし、卵には賞味期限の表示が義務付けられています。
これは、サルモネラ菌による食中毒の心配があるため。
期限を過ぎたら、生では食べず、中までしっかり火を通して食べるようにしましょう。
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