ご飯やラーメン、餃子などのお供に大活躍の「食べるラー油」。

いざ使おうと取り出した時、賞味期限が切れていた。そんなことはありませんか?

未開封のまま、捨ててしまうのは勿体ない。

「もしや開封後でも食べられるかも?」または、「開けても、賞味期限切れが最近であれば大丈夫かも?」などと思い悩んだことは、誰しも経験があるのではないでしょうか。

そこで、今回は、「未開封の食べるラー油」と「開封後の食べるラー油」の賞味期限について調べてみました。

賞味期限 未開封 開封後 食べるラー油

調味料としてのラー油から食べるラー油へ。食べるラー油の賞味期限、未開封と開封後

15世紀、コロンブスは胡椒を得るため、インドを目指して海を渡り、航路で長い旅を続けていました。

当時、胡椒は今のように手軽に入手できる物ではなく、金と同じくらいの価値がありました。

農奴(その土地の領主に支配され、住居を移すことはできず、農業以外の職に就くこともできない)は、1ポンドの胡椒を献上することができれば自由を手にすることができる、とされたほど価値のある香辛料だったのです。

しかし、コロンブスはカリブ海の西インド諸島をインドと思い込んでしまいました。

現地で見つけた唐辛子を胡椒と勘違いして伝えたため、その後、世界中に唐辛子が広まる所以となったのです。

胡椒と同様、唐辛子も、料理にパンチの効いた辛みを加えることができる便利な香辛料です。

やがて、唐辛子単体を使うことから派生して、ラー油が生み出されました。

ごま油の中に唐辛子を入れて加熱すると(他に具材や調味料を入れることもあります)、辛みと旨味、赤い色素を油の中に溶かしこむことができます。

そうして作られた香り高い油をラー油(辣油)と呼び、主に、中国の四川料理の調味料として使われてきました。

「辣」という字は、熱を伴う辛さの意を表しています。

日本において、ラー油は長い間、餃子の添え物的な立ち位置でした。

冷凍食品の餃子を買えば、おまけでラー油が付いてくる、というような。

そのラー油が、俄かに主役級のスポットライトを浴び出したのは、2009年8月、桃屋が食べるラー油「辛そうで辛くない少し辛いラー油」を発売し、大変な人気を博したことがきっかけとなっています。

更に、2010年3月、エスビー食品が「ぶっかけ! おかずラー油チョイ辛」を発売したところ、飲食業界が我先にと「食べるラー油」を販売することで顧客を得る方向に傾いたのは、記憶に新しいところでしょう。

ご飯にちょい掛けしたり、冷奴にちょい掛けしたりと、割に淡泊な日本料理に加えることにより、辛みやパンチの効いた味に変化して、舌を楽しませてくれます。

人気のある「食べるラー油」は長期間に亘り、品切れ状態が続くほどです。

「未開封の食べるラー油」の賞味期限

購入後、「未開封の食べるラー油」の賞味期限は製造者によってばらつきはありますが、ほぼ一年という表示が多いようです。

幾つか例を挙げてみます。

  • 常温保存で、賞味期限 1年の表示があります。
  • 具入りラー油(原材料名:植物油、唐辛子、ニンニク、塩、砂糖、調味料含む)は、冷暗所にて保管し、賞味期限は約270日の表示となっています。
  • ラー油(原材料名:植物油、唐辛子、ニンニク、黒豆、山椒、沖縄県産の黒糖、石垣島特産品の島唐辛子など、その他香辛料含む)は、 風通しの良い冷暗所にて保管し、賞味期間は365日の表示となっています。
  • 角切りのりごまラー油味は、開封前12ヶ月の表示があります。
  • 辛そうで辛くない少し辛いラー油は、開封前12ヶ月の表示です。

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「開封後の食べるラー油」の賞味期限

開封後の賞味期限表示が明記してあったラー油の例を挙げてみます。

  • 角切りのりごまラー油味は、開封後1ヶ月の表示があります。
  • 辛そうで辛くない少し辛いラー油は、開封後1ヶ月の表示です。

こうして見てみると、保存剤添加などの加工をして一定期間は食べられる目的で製品化されているラー油でも、一度開封してしまったら、1ヶ月以内に食べ切るのが良いことがわかります。

まとめ

一度開封した「食べるラー油」を食べ残したまま、冷蔵庫に入れて保管していた方の体験談で、こんなことが書いてありました。

「或る日、保管しておいた『食べるラー油』を久しぶりに取り出して、ふたを開けてみたら、モワモワと煙のようなものが立ち昇ってとても焦った。それでも勇気を出して、ひとくち食べてみたところ、酸っぱくて苦くて食べられる代物ではなかった」

そんな状態に陥っても、めげずに食べようとするこの方の根性と勇気を大いに称えたいところです。

ですが、この場合、「食べるラー油」に含まれている油が酸化していたのですね。

油の酸化が進みますと、味は劣化し、それが高じると、やがて毒性を持つことがあります。

酸化した油を食べることはがんの一因であるとも言われますし、そんな油を大量に食べると急性下痢を起こすこともあるそうです。

そのため、開封前は1年以内に、一度開封してしまった「食べるラー油」は1ヶ月以内に食べ切るのが良いでしょう。

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