そもそも、国内で中国産の牛乳や卵(無加工)を見かけることがあるのでしょうか。どこで見ることができるのか、また、商品の陳列状態や保存状態、そして、そこにある商品ラベルについても、解説します。また、中国産の加工された牛乳や加工食品となった卵があるのかも、合わせて解説していきます。

消費期限 賞味期限 中国 牛乳 卵

中国産の生(無加工)の牛乳や卵

・牛乳:2002年頃から、中国産の様々な食品事件が相次ぎ、とうとう2008年には、中国産牛乳のメラミン汚染事件が起きました。次に2011年には死亡事件が起き、今は、どこにも中国産の牛乳は無さそうです。

・卵(鶏卵):ほぼ国産です。日本の卵の自給率は95%、基本的には国産品です。ただし、鶏の餌の大半は海外からの輸入品です。残る主な輸入相手国は、アメリカ・オランダ・中国などですが、無加工の形で見つけることはほぼありません。

中国産の牛乳も卵も、生(無加工)の状態では、私達の目に触れるところにはありません。では、形を変えて(加工食品として)国内に輸入された牛乳や卵は、どんな食品に利用されているのでしょう。解説していきます。

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中国産の牛乳と卵の加工食品

①中国産の牛乳に至っては、牛乳をはじめとする乳製品に至るまで、現在国内で手にすることができません。

②中国産の卵:2003(平成15)年現在の資料

国内消費量の内、輸入量の割合は約5%

かまぼこ等の練り物の原料として使用される卵白粉:輸入量の約7割

→主な輸入先国は、オランダ・イタリア・インド

菓子や菓子パン等の原料として使用される全卵及び卵黄の粉卵や液卵等:約3割

→主な輸入先国は、米国

いずれも用途は限定的である。ということで、中国からの輸入は、3%程度

1) 殻付き卵(その他):1位、中国

→ゆで卵・ピータン等

2)卵黄(乾燥):5位、中国

→菓子パン・ 菓子等の原料

3)全卵(乾燥):5位、中国

→菓子パン・菓子等の原料

4) 全卵(その他・冷凍液卵等):2位、中国

→菓子パン・菓子等の原料

5)卵白アルブミン(乾燥):12位、中国

※引用サイト:農林水産省(2015(平成27)年11月)

file:///C:/Users/Harumi.K/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/NPTXFJX0/151224_sankou.pdf

(牛乳:96ページ・卵:108ページ)

中国産の卵は、スーパーには並ばず形を変えて輸入され、多くは、コンビニエンスストアなどのサンドイッチやおでんやオムライスなど、または、お菓子やケーキなどに使われます。「中国産の卵」として、はっきり目にすることは、今はありません。また、中国産の卵を使って加工された食品であっても原産国を書く義務がなく、製造者(日本国内)の記載だけです。消費期限や賞味期限は、商品のラベルに記載されていることが多く、保存方法を守って、期限内に食べてください。

まとめ

テレビで中国の食のニュースを見るたびに、「世界には、しっかりと管理のできる国がありながら、どうしてだろう。」と、とても心が痛みます。一方では、中国産の加工された卵が、こんな身近にあることを知り、大変驚きました。「輸入禁止になっているもの」と「私達の目に触れることなく、生活に溶け込んでいるもの」、今回、両極端な結論を見た気がしています。皆さんは、どう感じたでしょうか。私達、消費者は、「店頭に並ぶもの=安全」と信じて購入し、幼い子供達にも食事として与えています。食の安全が守れないということは、命を守れないということに直結します。これから、私達は、店頭で見かける食品の表示を注意深く見て、「これは、どこの国からきたのだろう。」という小さな疑問を持ちながら生活していく必要があると思いました。

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