スーパーにたくさん並ぶタケノコ水煮の真空パック商品ですが、どこを見て購入していますか。たいていは、頭に描いた料理に適した形、もしくは、「大きければ少し切ろう」など、見えるタケノコの実物で判断していることでしょう。今回は、普段購入する時には、余り考えない・見ないところ、そして、自宅に戻ってから疑問に思うことの解説をします。
さて、いったい、購入したタケノコ水煮の真空パックの消費期限と賞味期限は、どうなっているのか、また、開封前と開封後では、日持ちに差はあるのか、さらに、商品の裏の表示ラベルには、どんなことが書いてあるのかなど、解説していきます。
そもそもなぜ、タケノコは、水煮や真空パックにするのでしょう。それは、タケノコが、傷み易い食材ということが上げられます。タケノコは時間が立つとアクが強くなり、えぐみが増すので、ほとんどの場合は、収穫後すぐに水煮加工します。そうすることで、美味しく食べられ、季節に関係なく手に入れることができ、下ごしらえが済んでいる分、調理も楽なので便利になるのですね。
目次
タケノコ水煮の真空パックの消費期限と賞味期限
・タケノコ水煮の真空パックの消費期限:賞味期限内
→1度で使い切ることが望ましい
・タケノコ水煮の真空パックの賞味期限:約3ヶ月から1年
→欄外に表示されている場合が多い(未開封で保存方法を守った場合)
タケノコ水煮の真空パックの開封前と開封後の日持ちについて
・タケノコ水煮の真空パックの開封前の日持ち:欄外に表示されている賞味期限
→欄外に表示されている賞味期限は、「この日までは、美味しく食べられる」という意味なので、未開封のままで、保存方法を守れば、多少の日にちが過ぎても食べられますが、賞味期限を過ぎたら、タケノコの様子を見て、カビや色のついた水が出るなどの異変に気づいたら、捨ててください。
・タケノコ水煮の真空パックの開封後の日持ち:10日ほど
→タケノコが水に被るくらいの密封容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存
毎日、水を交換しながら保存すれば持つが、賞味期限内に使い切ることが鉄則で、タケノコの様子を見て、カビや色のついた水が出るなどの異変に気づいたら、捨ててください。
タケノコ水煮の真空パックの表示ラベルについて
・袋の裏の表示ラベルには、上から、「原材料名」、「賞味期限」、「保存方法」、「原産国」などと並んでいます。そして、賞味期限は、「前面」または、「枠外に記載(表面に記載)」と書かれていることが多いです。
・原材料:(例1)タケノコ(国産)・pH調整剤(クエン酸)
(例2)有機タケノコ
・・・など
・賞味期限:(例1)表面に記載
(例2)枠外に記載
・・・など
・保存方法:(例1)直射日光・高温多湿をさけて、冷暗所で保存してください
(例2)要冷蔵○○℃以下で保存
・・・など
・原産国:(例1)国産
(例2)中国産
(例3)○○県産
(例4) 国内加工(原材料生産地:主に中国産)
・・・など
・主な添加物:(例1)タケノコ・pH調整剤(クエン酸)
(例2)タケノコ・乳酸Ca・酸化防止剤(ビタミンC)・pH調整剤
(例3) pH調整剤や保存料などの食品添加物不使用
(例4)無添加
・・・など
原材料に含まれる添加物について
・pH調整剤(クエン酸):食品の変質や変色を防いで菌の増殖を抑え、食品の腐敗を防ぎ、日持ちを良くする
・乳化Ca:味の変化を抑えることができる
・酸化防止剤(ビタミンC):食品の酸化防止剤の目的で使用
・ソルビット:甘味料や柔軟性を高める
・米発酵調味料:食品本来の旨味と風味を生かし、味の不足を補う
・アミノ酸:うま味調味料
・増粘剤(キサンタンガム):トロミをつけたり、分離し易いものを安定
・・・など
ここで、最近見かける様になった「皮付きタケノコの真空パック」について、少し解説しますね。
皮付きタケノコの真空パックの良いところ
- 朝堀りのタケノコをそのまま水煮し、すぐに真空パック
→朝堀りの風味の向上が見込まれる
- アクやえぐみがない
→開封後は、お湯で沸騰し、そのまま刺身として食べられる
- アク抜きや茹で等の面倒な下ごしらえが不要
→そのまま調理に取りかかれる
皮付きタケノコの真空パックの賞味期間
・表示ラベルの賞味期限を守り、購入後すぐに冷蔵庫の野菜室で保管
→開封後はお湯で沸騰し、その日の内に調理
いくら真空パックされているとはいえ、タケノコは食物繊維が多いので、冷凍保存には向きません。解凍するとベタベタになり、食感もスが入った様になり、風味もかなり落ちてしまいます。
タケノコ水煮の真空パックのまとめ
私達がスーパーで目にするタケノコ水煮の真空パックは、真空技術の進歩により、ずいぶん日持ちする様になりました。そして、私達は、真空パックの商品を見て、いつまでも日持ちすると思い込んでいる傾向にあります。
ですが、真空パックは永久ではありませんし、空気に触れることで、痛む方向に進んでいくことを思い出して、開封したら、賞味期限にこだわらず、早めに使い切ってしまう方が、食中毒などから身を守る方法ではないでしょうか。
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