食品メーカーは消費期限や賞味期限を決めるとき、
いろいろな方法で食品を検査します。

「加速試験をした食品の方が安心」という人もいるのですが、
加速試験を行った食品はめったに見かけません。

そもそも加速試験では、どんなことを行うのでしょうか。

賞味期限 消費期限 決め方 加速試験

食品の加速試験とは?

食品の加速試験とは、設定された保存環境よりも
厳しい環境に食品を保存して、
食品がどれくらい傷みやすいかを調べるものです

たとえば、保存温度は気温10度がふさわしいと設定した食品を、
気温15度の環境においてみて、どれくらい傷みが進むか調べます。

気温が低いより高い方が、食品の腐敗がより速く進むからです。

10度でも15度でも傷みにくい食品は、
10度の環境なら、より傷みにくいと考えられます。

一方、10度では傷まず、15度では傷んでしまう食品は、
15度でも傷まない食品に較べて、変質しやすいと言えるのです。

加速試験を行った食品の方が安全なの?

今のところ、すべての食品において、
加速試験を行っているわけではありません。

しかし、食品の安全を検査する方法はたくさんありますし、

加速試験を行った食品が安全。
加速試験を行っていない食品が安全ではない。

ということにはなりません。

食品を作るときの試験項目がたくさんある方が、
安心ではないかとカン違いしがちですが、

必要な安全検査を適切に行い、商品に書かれた保存方法に従えば、
食中毒などのトラブルは充分に防げるのです。

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食品の安全検査は、多い方がよい?!

「食品の検査項目を増やせば安心」
「加速試験はやらないよりやった方が安心」
と思いたくなりますが、

検査を増やせば増やすほど、
食品を作るためのコストが増えてしまいます。

それに、食品を作る時の安全検査をどんなにがんばっても、

購入した消費者がおかしな保管をしたり、
おかしな食べ方をすると、
食品の安全性は失われてしまうのです。

食品の安全性は、食品を作る人と、
食品を食べる人が協力しあって、はじめて実現するもの。

食品の安全検査をする人ががんばるだけでは、
うまくいかないときがあるのです。

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