賞味期限をすぎても、消費期限をすぎても、
納豆は食べられると言われています。
納豆はもともと腐っているものだから、
消費期限から2日経っても、3日、5日と経過しても、
問題ないと考えられているのです。
しかし、納豆は腐っているわけではありません。
納豆の賞味期限は、どのように考えたら良いのでしょうか。
「発酵」と「腐敗」は違う
納豆は発酵食品です。
現在の納豆は、納豆菌を培養して大量生産しますが、
納豆はもともと、稲についている納豆菌を活用して作るものでした。
稲には「納豆菌」という独特の菌がついていることが判っています。
ですからその稲で「わらづと」という容器を作り、
蒸した大豆をその中に納めておくと、約1日で納豆になるのです。
こういう風に、菌という微生物を使って、
人間の役にたつ食品を作ることが「発酵」です。
人間に有害な菌が繁殖して、
食べられなくなってしまうのを「腐敗」と言います。
腐敗した納豆はどうなる?
色が茶色すぎる。臭いや味、食感がいつもと違う。
それに気づくほど変質した納豆は、発酵ではなく腐敗しています。
納豆菌のような、人間の健康を増進する菌ではなく、
人間の健康に害を及ぼす悪い菌が、納豆についてしまっているのです。
納豆の腐敗を防ぐには、10度以下の冷蔵温度を保つことが重要です。
冷蔵庫に入れるときだけ慎重になりがちですが、
お店で買ってから自宅へ持ち帰るまでの時間が長いと、
その間に納豆の温度が上がってしまいます。
納豆は保管だけでなく、購入方法にも気をつけましょう。
添付されているタレやカラシの消費期限は?
納豆に添付されているタレやカラシは、
「賞味期限は納豆と同じ」と考えるのが無難です。
ちなみに、納豆に必ずカラシが入っている理由は、納豆のニオイ消し。
「納豆は嫌いだけど、カラシが入っていれば食べられる」
という人が、実に多いからだそうです。
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