「魚は鯛(うおはたい)」ということわざがあります。

魚の中で最上な魚は鯛である、という意味です。

体色の赤は縁起が良いとされ、「おめでタイ」という語呂合わせも引っ掛けて、日本ではとても値の張る高級魚です。

特別な宴席の時にしか、丸ごと一匹の大きな鯛の姿を見かけることがないのではないでしょうか。

釣り具一式整え、丸ごと何匹も釣ってくるのは難しいですが、「鯛のあら」なら近所のスーパーなどで安く手に入れることができます。

「あら」は、結構、耳にする言葉ですが、「鯛のあら」って実際には何なのでしょう?

また、鯛のあらの賞味期限についても考えていきたいと思います。

賞味期限 鯛 あら

「鯛のあら」って何? 「鯛のあら」の賞味期限や保存方法、「鯛のあら」を使った代表的な料理

「あら」とは、「粗(あら)」のことであり、魚の下ろし身(お刺身など)を除去したあとの、頭の部分(かぶと)、骨、エラ、ヒレや、それらにくっついている魚肉を指します。

一般的には「魚のあら」と呼ばれることが多いです。

サメのヒレは高級食材「ふかひれ」として中華料理などで使用されますので、「あら」とは呼びません。

鰤(ぶり)のえらの下の胸びれがついている部分のぶりかまは、脂肪が含まれており美味しいので、定食屋や居酒屋などでぶりかま料理に使われ、人気です。

また、まぐろの解体ショーなどで、かまの身の部分だけをスプーンでこそげとって、お客さんにふるまっている寿司店の映像もよく見ますよね。

そこだけを軍艦巻きにして食べさせてくれるお店もあります。

「鯛のあら」って何?

前述した通り、「鯛のあら」も他の魚と同じく、魚の下ろし身(お刺身など)を除去したあとの、頭の部分(かぶと)、骨、エラ、ヒレや、それらにくっついている魚肉のことです。

まぐろのかま部分が生で食べられるのだから、鯛のあらも買ってきて、かまの部分だけ選別すれば生で食べられるかもなどと思ってはいけません。

寿司店では衛生上の管理が万全であり、魚の鮮度も良く、保存方法も適切だからこその、あのワザがあるのです。

鯛のあらには、血合いの部分や、外皮(鱗含む)や頭などがごちゃまぜに混ざって売られています。

雑菌が増殖しやすいのが魚の血液を含む血合い部分であり、鱗(うろこ)にもたくさんの雑菌が付着しています。

加熱処理せずに食べるのは大変危険です。

「鯛のあら」の賞味期限や保存方法

鯛は、さばやイワシなどと比べれば日持ちする魚です。

鯛のあらを買って来て「冷凍保存」する場合、鯛のエラ、うろこ、内臓をとり、血をよく洗い流してから水気を丁寧に拭き取ります。

うろこや内臓を取り、血を洗い流せば、臭みや雑菌を減らすことができます。

ラップでしっかりと包んでから冷凍します。

2~3週間以内なら美味しく食べられると言われていますが、冷凍ヤケやドリップの流出(冷凍したときに細胞が壊れ、その中身が漏れ出すこと)などは、-20度で起きてきます。

冷凍すれば長期保存できるイメージはありますが、ご家庭では冷凍庫の扉をしょっちゅう開け閉めすることで庫内の温度が上がるため、腐敗がどんどん進んでしまいます。

-18°程度の冷凍庫なら、1週間以内には使い切った方が良いでしょう。

何も手を加えていない生ものですので、早く食べ切ることをお勧めします。

様子がおかしければ、賞味期限内であっても口にするのはやめましょう。

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代表的な料理

鯛のあらを使った料理で代表的なものといえば、「あら汁」です。

出汁を活かし、ネギや豆腐を入れてシンプルに塩味で味付けたものや、合わせ味噌を使って薫り高く仕上げても美味しいです。

鯛の旨味がぎゅっと濃縮された「あら汁」は栄養価も高く、食欲の無い時にもお勧めですし、二日酔いの朝にも抵抗なく飲めそうです。

まとめ

安価で美味しく、手に入りやすい「鯛のあら」。

「あら汁」の他にも、「あら煮」や「あら炊き」など、活用できるレシピはたくさんありますね。

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